ノートパソコンのバッテリーは、いくら気をつけて使用しても、日々少しずつ劣化していきます。一般的なリチウムイオンバッテリーは、毎日の使用で、約 2~3 年で初期容量の約 50% まで低下すると言われています。
バッテリーの寿命は使い勝手から感じ取れることもありますが、専用コマンドを使えば、劣化具合を正確に把握できます。ここで、その確認方法をご紹介します。
【バッテリーレポートの出力方法】
「Windows+R」を押すと「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが開き、名前の欄に「powercfg /batteryreport」と入力して「OK」をクリックすると、ユーザーフォルダ直下に「Battery report」が作成されます。

さっそくレポートを見てみましょう!
もう一度「Windows+R」で「ファイル名を指定して実行」のウインドウを出して、名前の欄に
「 . 」(ドット)を入力して「OK」をクリックすると、ユーザーフォルダが開きます。
先ほどのコマンドで作成された「battery-report.html」が見えているはずなので、このレポートファイルをダブルクリックで開きましょう。
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バッテリーの劣化状況を確認するには「Installled batteries(搭載バッテリー)」の項目を確認します。
ブラウザの翻訳機能を使うとわかりやすいです。
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「DESIGN CAPACITY」= 仕様上のフル充電バッテリー容量
「FULL CHARGE CAPACITY」= 現在のフル充電バッテリー容量
「FULL CHARGE CAPACITY」が70%程の容量になると、目に見えてバッテリーの減りが速くなってきます。
50%程度まで減ったらフル充電しても長い時間持たなくなるので、外出先で使用することが多いのであればバッテリー交換を考えたほうが良いでしょう。
下の方にスクロールすると直近3日間のバッテリー容量の推移グラフが見えます。
このグラフから、自分のパソコンの充電・放電の使用状況が大体把握できます。
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さらに下の方へスクロールすると、過去のバッテリー容量の推移が1週間単位で確認できるので、そのデータの推移からおおよそのバッテリー寿命の時期を知ることもできます。
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※上の赤枠の期間あたりから、フル充電バッテリー容量が急に減り始めているので、劣化が始まっていることがわかります。
ACアダプターをコンセントに差して繋げたままでずっと使用すると、スマートフォンと同じように、バッテリーの劣化が速くなるので注意しましょう。