タッチパネル(下)

技術・価格動向

2008年現在の携帯用情報機器でタッチパネルの90%程度が抵抗膜方式であり、残りは主に静電容量方式が占める。抵抗膜方式は携帯電話に使用する3インチサイズで2米ドル程度と廉価である。投影型静電容量方式も同サイズで安ければ5米ドル程度になり、コストは大きな障害では無くなりつつある。静電容量方式は多点検出が可能なため、「ジェスチャー」のようにある程度複雑な指示が行なえるので、1点検出のみの従来機種との差別化が出来る。 従来、入力に対する即時の反応は、画面表示を随時変化させることにより行うか、音を発することでユーザーにレスポンスを返していたが、最近では、画面を指などで操作した際にスイッチを押したような操作感を与える「触覚フィードバック」と呼ばれる技術が製品に取り入れられ始めている。さらに、物の肌触りを伝える研究も行なわれている。

タッチセンサーと液晶パネルは別部品であるが、特に液晶パネルメーカーが両者の機能を1つに内蔵した製品の開発に取り組んでいる。タッチセンサー付き液晶パネルとして1枚に薄く出来れば携帯機器にとっては大きな差別化要素となる。

タッチパネルの上で操作すると指で押した部分が見えにくくなるという問題があるが、パネル全体を手で保持しながら、パネルのウラ面で操作をするという「背面操作技術」が研究されている。パネルの裏面にタッチセンサを備え、オモテ面に表示されるウラの指の位置を確認しながら操作することで画面に触れずに操作できる。

業界動向

タッチパネルの世界シェアでは、日本と台湾が世界市場でトップを競っているが、静電容量方式で先行した台湾メーカーが主導権をにぎりつつある。メーカー別では日本写真印刷(NISSHA)および台湾JTOUCH Corpが業界最大手であるが、2007年に静電容量方式を採用したiPhoneが発売されて以降、携帯電話へのタッチパネル搭載がトレンドとなり、そこから派生してデジタルオーディオプレイヤーやデジタルカメラへのタッチパネル搭載商品が発売されるなど、デジタル家電市場でにわかに注目を浴びており、今後タッチパネル市場は、拡大していくものと予想される。 市場を牽引している携帯電話の分野では静電容量方式が主流となりつつある。富士キメラ総研の予測では、2009年には携帯電話で使用される割合で、静電容量方式が抵抗膜方式を追い抜くとしているが、需要に対して供給が追いついていない状況が続いており、現在価格は下げ止まり感がでている。静電容量方式では台湾のTPK、Wintek、Candoが強みをもっており、需要に対応する形で従来の業界シェアが大きく変化してきている。

使用実例

例えばホームシアターセットを操作するタッチパネル式学習リモコンの場合、

照明操作の画面で電動カーテンを閉めて電灯を暗くし
プロジェクターリモコンの画面を呼び出し電源ボタンをタッチ
サラウンドスピーカーの画面を呼び出して電源と音量を調整
DVDプレーヤーリモコン画面に切り替えたらトレイ開閉ボタンを押してDVDセット
続けて再生ボタンを押す

といった具合である。

銀行ATM:

預金(金銭)の引き出し・預け入れ・払い込み・振り替え・送金(振込み)と言った様々な金融機関の窓口で行う操作を機械で代用させるため、操作種類の多さにも迷わず操作できるよう、画面上に機能を集約させることで、それらすべての操作を同じ画面上で行うことができる。

自動販売機(自動券売機):

自動販売機でも、鉄道切符の券売機の場合、行先や利用列車・年齢(大人/子供)で様々な組み合わせが発生する。従来は料金ごとのボタンが並んでいる種類の物が利用されていたが、運行区間の長い路線ではボタンが多すぎて混乱する原因となった。タッチパネルを採用した機種では行先の駅名を選択するなどの購入方法も選べる他、海外からの旅行者向けに表示言語の切り替えが可能な機能も有る。また指定席券や定期券など従来では窓口でしか販売できなかった券種の販売も可能になった。航空券の自動チェックイン機もこの仲間といえる。

携帯電話・スマートフォン:

1993年にはIBMがボタンを無くし全面にタッチパネルを採用したIBM Simonを発売している。日本国内の携帯電話史上初めてタッチパネルが搭載された機種は、パイオニアが1996年にデジタルホン(当時)向けに供給したDP-211(発売当時のパンフレットの表紙)である。ほとんどの操作をタッチパネルで行うという当時としては革新的な端末だった。スマートフォンでは広い表示機能を求めるためにも、操作部分を画面に集約できるタッチパネルが採用されるようになってきている。2007年6月に発売されたiPhoneとそれ以降に発売されたスマートフォンでは、ほとんどの操作をマルチタッチが可能なタッチパネルに集約し、物理的なボタン数は最少限のものとしている。スマートフォンではない端末も、F-01A、F-03Aなど一部機能をタッチパネルに分担させたものがある。

携帯情報端末(PDA・UMPC)やデジタルオーディオプレーヤー:

これらの機器は、小型化のために様々な物を犠牲としている。特に入力用の部分は、あまりに小型化し過ぎると、入力ボタンが小さくなって、指では操作がしづらい。このため、指ではなくタッチペンでの操作を前提とした物が多い。さらに、画面が小さいと入力操作がしづらくなる。このため電源ボタンなどの一部の機能キーを残して、キーボードやポインティングデバイスを廃し、表示部分と操作部分を一か所にまとめる様式が、今日では一般的である。

携帯ゲーム機:

旧来は方向キーと数個の押しボタンという入力装置が一般的だった。しかし、タッチパネル機能を安価に壊れにくく作れるようになったため、1997年にgame.comで採用されたのを皮切りにニンテンドーDSやGP2X F-200などの携帯ゲーム機にも搭載された。2011年12月17日には画面表面と背面の両方にタッチパネルを搭載したPlayStation Vitaが発売された。

電子辞書:

カシオ、シャープ、SIIなどから発売されている。

複写機、ファクシミリ、プリンタ/FAX/スキャナ複合機:

この装置は多機能化の過程で様々な機能が盛り込まれたが、同時に使う機能は限られ、逆に原稿によって機能を調節したり、あるいは幾つかの階層化した操作手順から、タッチパネルで操作を案内しながら順を追って設定できるような機種が主流である。ただし家庭用で廉価版の複写機・ファクシミリなど単純な機能しか持たないものにはあまり使われない。

カーナビゲーション:

停車中に道筋設定や施設名検索を操作できる。安全のため、運転中に操作できないようになっているものが多い。一部機種ではリモコンや音声認識を組み合わせて使うことも可能で、カーオーディオの機能を内包したものもある。

マルチメディアステーション:

コンビニエンスストアに設置されている多機能端末。Loppi、Famiポートなど。似たようなものにデジタルカメラの普及で登場したコイン式のフォトプリンターがある。かつて東京都内のセブン-イレブンに設置されていた「セブンナビ」は富士フイルムの旧型「プリンチャオ」と同型である。

アーケードゲーム:

競馬ゲーム・ビンゴゲーム等メダルゲームの一部機種に長く採用されており、2002年頃からはネットワーク対戦機能を持つ機種を中心に導入作品が急増している

案内板:

古くから博物館や百貨店といった公共施設において、案内板は様々な場所に設置されていたが、施設規模が大きくなるほど図も大きくなり、また細かくて分かりにくい物となった。このためコンピュータのモニタとタッチパネルを組み合わせ、目的別に項目を選択・所定のフロア・コーナーへの経路を表示、さらには展示物や商品・施設の利用案内・サービスや最新の情報などを利用者に提供できる物が利用され始めている。

ハローワークの求人検索システム:

利用者が受付で利用カードを受け取り、指定されたパソコン端末機で正社員や年齢・職種・勤務地などの条件入力をタッチパネル操作で行い、求人情報を探すシステムが導入されている。

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